【工芸の五月】現在民藝館 2016 – 不透明を整える – @ 松田屋跡

GWは、いつも不意にやってくる。
そのGWとともに、松本では『工芸の五月』というものが始まる。
そして、ここ数年は『 LPACK. 』の民芸をテーマにしたアート展示とともに、一ヶ月間に渡る『工芸の五月』の幕が上がる、というのが(少なくとも僕の中では)恒例となっている。

そのLPACK.の今日から始まった展示『 現在民藝館 2016 – 不透明を整える – 』を見てきました。

今年は、惜しまれつつ昨年閉店された『松田屋』さんの松本駅前店跡を会場とし、当時の面影もなく空っぽになった店内に、少しばかり残されていた松田屋の歴史を感じさせる大小様々なものたちを使い、それをLPACK.が、彼らならではのアートな空間に演出しています。

松本初の民芸店として明治36年に創業して以降、商品のセレクト、店内の什器や調度品、内外装など、あらゆる面で松本の民芸運動をリードしたと言われる松田屋さん。と言ってもすべて受け売りの話で、本当に恥ずかしいのですが営業されている時には僕自身、松田屋さんに足を踏み入れたことがないのです。しかし今になって、話を聞けば聞くほど、知れば知るほど、その閉店を残念に思う気持ちが強くなります。

失われてから、その「価値」に気づかされることがあります。
今回の展示は、「場」と「もの」がまだギリギリ残されているタイミングで、その「価値」に光をあてるものだと感じます。

アートを感じるもよし、ノスタルジーに浸るもよし、おいいしコーヒーを飲みに行くでもよし、よかったらどうぞ足を運んでみてください。

■ 現在民藝館 2016 – 不透明を整える –

日時: 2016年5月3日(火/祝)〜8日(日)10〜17時
会場: 松田屋駅前店跡(松本市中央1-2-25 ≫ Google Map
入場料: 無料

20160503b撮影不可だったので画像少なめですが、展示内容は行ってのお楽しみということで。